5710 情報資源組織論 科目終末試験問題集 解答案

「5710 情報資源組織論」の解答は、レポート執筆にあたっても活用できました。

とにかく書かせる問題が多くて、12番のように途中であきらめてしまった問題もあります(笑)。

でも解答は必ずテキスト中にあるので、根気があれば大丈夫です。

使用期間平成27年4月~平成29年3月迄の問題集を使用しています。

勉強の方法を書いた記事に私の試験準備については詳述しておりますが、

webで科目終末試験を受けるにあたって、試験勉強として問題集の解答作りをしています。

今になって再読すると、微妙かな、と思って書き直したい部分もありますが、

試験準備としてどの程度まで詰められたかを含めて参考にしていただけるとよいなと思ったので、受験前までに準備できた状態そのままで載せています。

 

情報資源組織論 テスト問題解答

1.

情報資源組織の目的は、情報を検索可能な状態にすることであり、図書館においてはサービスの基盤を形成する点で意義を有する。

思うに、情報は何らかの資料に含まれていることが通常であるが、図書館のように多くの資料を有する場所において自身の求める資料を見つけ出すことは困難を極める。さらに、近年の情報化社会の進展に伴い、大量の情報が氾濫している社会においては、この困難の改善は喫緊の課題であるように思われる。また、求める資料が検索できなければ図書館は機能せず、基本的なサービスも展開できない。

以上より、大量に蓄積されている情報に秩序や構成を与えることで求める情報を検索可能にするものである情報資源組織は、図書館にとって根本的・本質的な意義を有するといえる。

2.

情報資源組織自体を、利用者が資料を検索できる状態にするためのサービスととらえると、技術的・間接的なサービスとして「テクニカルサービス」や「間接サービス」の一つと位置付けられる。

一方で、閲覧サービス、貸出サービス、レファレンスサービスなどは、利用者に対して直接的なサービスとして、「利用者サービス」や「直接サービス」と呼ばれている。

3.

図書館における検索は、①既知資料の検索と、②未知資料の検索に大別しうる。

まず、既知資料検索とは、求める資料が既知のものである場合に、当該資料が図書館に所蔵されているか否かを確認する際に行われる検索のことである。例えば、夏目漱石の『坊っちゃん』という特定の本を検索する場合が該当する。アクセスポイントとしては、タイトルや著者が採用される。

一方、未知資料検索とは、求める資料が未知のもので特定されていない場合に行われる検索のことで、著作に関する検索と主題検索に分類できる。

著作に関する検索とは、ある著者の何らかの資料を求めて行う検索のことである。夏目漱石の著した何らかの本を読みたいと思って行う検索であり、この場合に求められる著作は特定されていない本といえる。

主題検索とは、何らかの内容に関する資料を求めて行う検索のことである。例えば、サッカーに関する本の検索がこれに該当する。この場合、サッカーに関する特定の本の有無を確認する検索ではなく、サッカーに関する何らかの未知の本を利用者は求めていると考えられる。

4.

情報資源組織は2つの方法でなされ、1つは情報資源である資料そのものを組織する方法で、もう1つは情報資源である資料に関する情報を組織する方法である。前者は書架分類法、後者は目録法によってなされるが、目録法に求められる以下の2つの機能によって、書架分類法の弱点が補われる。

①あらゆる角度からの検索が可能 書架分類法は物としての資料を分類する方法であり、主題やタイトル、著者などアクセスポイントを複数設定しうる場合にも一か所にしか分類できなかった。目録法は資料情報を対象とするので、目録に当該資料の検索のために必要な数だけアクセスポイントを設定することができ、既知資料であれ未知資料であれ、様々な角度からの検索が可能となる。

②図書館が所蔵する全ての資料が検索可能 書架分類では、検索しうる資料は開架書庫にあるものに限定されざるをえなかったが、目録においては、閲覧中や貸し出し中にも関わらず検索でき、さらに閉架書庫の資料も検索の対象とできる。

5.

『日本目録規則 1987年版』(以下「NCR1987」とする)は、我が国の現行標準目録規則である。記述に関する国際基準としては「国際標準書誌記述」(以下「ISBD」とする)があり、記述に記録すべき多岐にわたる情報を、「エリア」と「エレメント」という概念で整理していた。すなわち、8つのエリアを設定し、各エリアの下に、具体的な記録項目となる複数のエレメントを設定したのである。NCR1987では、ISBDの「エリア」にあたるものを「~に関する事項」と表記し、それぞれの「事項」は「エレメント」にあたるいくつかの要素からなる。具体的には、以下の8つの書誌的事項である。

①タイトルと責任表示に関する事項 「本タイトル」「資料種別」「並列タイトル」「タイトル関連情報」「責任表示」からなる。「資料種別」は印刷された文字資料以外の資料に対して「[映像資料]」のように資料種別名称を本タイトルに続けて記録するものである。「責任表示」は知的・芸術的内容の創造に関わった個人・団体に関する表示で、共著者を含む著者、編者、訳者など様々な役割のものがこれに該当する。著者標目とは異なり、情報源上の表示をそのまま記録するのが原則であるが、3人以上責任者がいる場合には、最初の1名にとどめるなど、いくつかのルールがある。

②版に関する事項 主に情報源上の「版表示」を記録する。「改訂版」などのほか、「豪華版」のように内容が同じで外装の異なる版もある。特定の版に関わる責任表示等も記録する場合がある。

③資料(または刊行方式)に関する事項 ある資料種別に特有の事項を記録するところで、地図であれば縮尺率などを記録する。図書には用いない。

④出版・頒布に関する事項 通常は「出版地」「出版者」「出版年」などを記録する。版表示とともに、特定版を識別する要素となる。出版年は当該版の最初の発行年を記録する。そのほかに、出版に代えて頒布に関する事項を記録したり、製作に関する事項を併せて記録したりする場合もある。

⑤形態に関する事項 「数量」、「その他の形態的細目(挿図など)」、「大きさ」、「付属資料」を記録する。図書の場合、基本的に数量はページ数もしくは冊数を、大きさは高さを記録する。付属資料とは、図書の付録のCDなどを指す。

⑥シリーズに関する事項 書誌階層上で、「上位の書誌レベル」の情報を記録する。具体的には、「シリーズ名」、「シリーズに関する責任表示」と「シリーズ番号」から構成される。

⑦注記に関する事項 ほかの書誌的事項に収まらない情報を記録する。各書誌的事項に関する補足的情報のほか、本文の言語、書誌的来歴、内容細目などを記録する場合がある。

⑧標準番号、入手条件に関する事項 標準番号として、図書の場合は国際標準図書番号であるISBNを記録し、入手条件としては、価格などを記録する。

6.

自然語とは、人が自然と思いついた自由な語であるのに対し、統制語とは、使用すべき語や記号が決められ、統制された語のことである。検索を行う際に、両者を用いた場合それぞれのメリットは以下である。

自然語は、検索において統制語では対応できない細かい概念を表す語を求める場合、柔軟に使用できるので、制度が上がることが考えられる。また、統制語が追いついていない新主題に関して検索を行う場合にも、自然語は有効に活用できる。

一方統制語は、検索するにあたって、自由語による検索で生じる、「同義語」や「多義語」による悪影響を排除する上で有効であり、検索における再現率と精度の改善が期待できるのである。

7.

事前結合索引法とは、索引語を語順などで並べて求める資料を検索できるようにする索引法で、一冊の本の巻末にある索引のようなものである。

事後結合索引法とは、並べることを意識せずに索引語を入力して検索できるようにする索引法で、検索エンジンがこの具体例にあたる。

たとえば、当該資料の主題が3つの概念a.教師、b.生徒、c.態度を含み、これを索引によって検索する場合を想定する。事前結合索引法では索引語を並べるため、3つの概念をどのような順で結合するかが問題となる。「教師―生徒―態度」の場合には教師に関わる資料の索引語のあたりに、この資料の索引語は並び、「生徒―教師―態度」の順であれば生徒に関わる資料の索引語のあたりに、この資料の索引語が並ぶのである。一方事後結合索引法においては、キーワードは相互に独立しているので、「生徒」「教師」「態度」の3つの索引語が与えられ、これらをandなどで結合されてシステムに入力されることとなる。この場合、余分な資料まで検索されることが多い。

事前結合索引法と事後結合索引法の差異は、キーワードの結合のタイミングが、検索要求が生じる前か後かにある。

8.

分類することとは、ある事物や知識を一定の原則に基づき区分しながら、類似の度合いによって同種のものをまとめることである。ここにおいて重要となるのは「区分の3要素」であり、すなわち「区分原理」「被区分体」「区分肢」の3つのことを指す。

「区分原理」とは、区分を行う際の一定の原則、基準をいい、「区分特性」ともいう。「被区分体」とは区分される対象のことをいい、「区分肢」は区分された各部分を指す。例えば、ジュースという被区分体に材料という区分原理を適用すると、オレンジジュース、アップルジュース、ニンジンジュースなどの区分肢が得られるのである。

9.

分類法とは、主題を組織し、検索できるようにする仕組みである。これを構造に着目して分析すると、「列挙型分類法」と「分析合成型分類法」の2種類が挙げられることがわかる。

「列挙型分類法」とは、主題を表す分類項目をあらかじめ分類表中に用意しておき、その中から資料の主題に対応する分類項目を選び、そこに分類することを基本とする分類法である。主題に完全に一致するものが存在し、明確である場合には、分類に困ることはないが、複数の主題要素が組み合わさった主題の資料などに対応する分類をあらかじめ用意しておくことは困難であり、対応できない場合がある。

一方、「分析合成型分類法」は「ファセット」を用いて分類を行う「ファセット分類法」とも呼ばれるものである。まず、各知識分野の下でそれぞれの分野の特性に応じたファセットを分析、抽出し、それぞれのサブ・ファセットを分類項目として分類表に用意しておく。当該資料の主題分析の結果に応じて、主題の構成要素と分類項目を対応付け、各分類項目を個々の知識分野であらかじめ決められた組み合わせの順序式に従って合成するのである。この手法により、複合主題の主題内容を正確に反映する柔軟な分類記号の付与を実現しようとする。複合主題の検索に適しているが、分類記号の組み合わせが複雑化するため、書架分類には不向きといえる。

10.

『日本十進分類法』(以下「NDC」とする)は日本の多くの図書館で使用されている標準分類法で、列挙型分類法による、十進記号法を用いた分類表である。NDCの本体は細目表であるとされるが、これは実際の分類作業において、各種の注記が示されている細目表を使用することが基本原則となっているためである。NDCにおいては、各種の注記を参照しなければ正しい分類記号を付与しえないのである。

NDCの細目表は次の手順によって構成される。まず、知識の全区分を9区分し、1から9の記号を割り当て、どこにも入らないものを0として残す。このようにして10個の区分肢ができるが、こうしてできた第一次区分を類といい、この各主題を同様に10区分に分けた第二次区分を網といい、さらに第三次区分を目という。類を表形式にした第一次区分表を類目表、網を表形式にした第二次区分表を網目表、目を表形式にした第三次区分表を要目表という。第四次区分以降の区分肢は「細目」と呼ばれ、その表が細目表である。

11.

『日本十進分類法』(以下「NDC」とする)には、細目表の他に補助表や相関索引がある。

補助表とは、本表となる細目表を補助するためのもので、分類対象に該当する分類項目が本表中にないときに使用される。補助表の記号を合成することによって、より適切な分類記号を作り出すことができるのである。補助表には、一般補助表と固有補助表の2種類がある。

①一般補助表 一般補助表は全分野で適用可能なもの、あるいは特定の類で共通に適用できるもの、または部分的であっても二つ以上の類で適用できる補助表を言い、次の6種類がある。①形式区分、②地理区分、③海洋区分、④言語区分、⑤言語共通区分、⑥文学共通区分。

②固有補助表 固有補助表は1つの類の一部分に対して共通して適用される補助表であり、細目中の次の7か所に用意されている。①178 神道各教派、②188 仏教各宗派、③198 キリスト教各教派、④291/297 各国・各地域の地理、地誌、紀行、⑤510/580 各種の技術・工学(経済的・地理的観点)、⑥521/523 建築図集、⑦700/730および750 写真を除く各美術の画集。

相関索引とは、分類項目名からそれに対応する分類記号を探すための索引であり、細目表中の分類項目名などを五十音順に配列したものである。一般の図書における索引と違い、NDCの索引は細目表中に示されている語のみではなく、これと同義語、類語などの細目表中にはない語までも、必要に応じて採録する。また、複数の主題分野に分散する主題については、主題分野を示す語を付記することで、主題間の相互の関連性をも明示している。さらに、合成語に関しては期間後からも検索できるようになっている。したがって、相関索引は特定主題の分類記号を知りたい場合に使用され、当該主題の体系上の位置を知ることができるものである。

12.

個々の資料に対して分類表を適用する作業が分類作業であるが、この作業は誰が行っても同一の結果にならなければならない。分類結果に一貫性を持たせるための共通のルールや指針をまとめたものが分類規定である。NDCを使用する際の分類規定は以下のようなものである。

①主題と形式 NDCは主題を優先する。最初に細目表中に用意されている主題の分類番号を付与し、必要であれば、次にその主題を表現する形式によって細分する。ただし、総記類の大部分では主題を特定できないので、編集・出版形式を優先する。また、文学作品も言語区分の上、文学形式によって分類し、芸術作品も芸術形式によって分類する。

②複数主題 一つの資料が複数の主題をそれぞれ独立して扱っている場合は、以下の3ケーズに分かれる。①そのうちの一つの主題が特に中心的に取り扱われる、或は重点が置かれている場合には、その中心・重点となる主題の下に分類する。②中心・重点となる主題がなく、2または3の主題を対等に扱っている場合は、最初の主題に分類する。③中心・重点となる主題がなく、4以上の主題を対等に扱っている場合は、それらを含む上位の主題に分類する。

③主題と主題の関係 一つの主題が複数の主題を相互に関連させて扱っている場合は、その関連の種類によって以下のタイプに分けて分類する。

・影響関係 ある主題と他の主題との影響関係を扱っている場合には、影響を受けた主題に分類する。

・因果関係 主題間に原因と結果の因果関係がある場合には、結果のほうに分類する。

・概念の上下関係 主題間に概念の上位、下位の関係がある場合には、上位のほうに分類する。

・比較対象関係 主題間で比較対象が行われている場合には、比較の尺度として使われている側でなく、著者が説明しようとする主題、または主張している主題の下に分類する。

・並列する主題間の優先順序 並列する主題間では、原則として一般より特殊が優先される。細目表は原則として一般から特殊の順序で分類項目が列挙されているので、細目表の後ろのほうが優先順序は高いことになる。

④理論と応用 特定主題の理論と応用の両方を扱ったもの、および特定理論・技術の特定主題への応用を扱ったものは、応用されたほうに分類する。また多数の主題に応用しており、その応用部門を総合的に収める分類項目が用意されている場合には、そこに分類する。ただし、応用部門を総合的に収める分類項目がない場合には、理論のほうに分類する。

⑤主題と材料

(以下省略)

13.

統制語彙表に挙げられるものとしては、「シソーラス」「件名票目表」「分類表」があるが、このうち「シソーラス」は事後結合索引法のための統制語彙表であり、「件名標目表」は事前結合索引法のための統制語彙表である。事後結合索引法においては語の結合順序問題が原則生じることはないので、「シソーラス」は語と語の意味関係の統制を行うだけでその役目を果たすことができる。一方、事前結合索引法においては語の結合順序問題が生じるので、「件名標目表」では語の意味関係の統制に加えて、語と語の結合順序の統制も必要となる。近年では件名標目表もシソーラスと同様の意味論的分析を行うようになっているため、意味論的な両者の差はなくなってきているといわれる。また、一般性においても、両者には差異がみられる。すなわち、件名標目表の多くは主題分野をあつかう「一般件名標目表」であるのに対し、シソーラスは通常特定の主題分野に特化したものなのである。

14.

『基本件名標目表』の音順標目表に見られる記号について考察する。「UF」はシソーラスでも一般に使用される記号であり、当該件名標目に導かれる参照語がある場合に、その参照語を示すために使用される。「BT」はBorder Termの略であり、日本語では上位語を表し、当該件名標目より意味的に直上という意味で関連する語を示すものである。「NT」はNarrower Termの略であり、日本語では下位語となる。当該件名標目より、意味的に直下という意味で関連するものを示す。「RT」はRelated Termの略であり、日本語では関連語という。当該件名標目と上下の意味の関連はないが、関連するものを示す。

15.

多くの図書館が共同・分担して目録を作成しようとする方式を「共同目録作業」という。共同目録作業においては、目録レコードを共同で作成するとともに、各参加館がその成果を時間の目録構築に利用する。目録レコードには書誌レコードと所蔵レコードの両方が含まれるが、その作成手順は次のようなものである。

①書誌ユーティリティが提供する共同書誌データベース上に目録の対象となる資料の存在の有無を検索する。

②既に当該資料の書誌レコードが登録されていた場合 コピー・カタロギングし、共同書誌データベースの所蔵レコード部分に、当該資料を自館が所蔵していることのみを登録する。

③当該資料の書誌レコードが登録されていなかった場合 新規に書誌レコードを作成し、共同書誌データベースに登録する。登録した書誌データを自館のコンピュータ・システムに取り込み、登録する。共同書誌データベースの所蔵レコード部分に、当該資料を自館が所蔵していることを登録する。

16.

OPACは、電子化された図書館の蔵書目録をオンラインで検索可能にしたシステムのことである。OPACは目録作業がコンピュータを用いて機械化されたことによる成果の一つであり、従来用いられてきたカード目録と比較すると、以下のような多くのメリットがある。(147頁以降)

①アクセスポイントの増加

②時間や場所による制限の緩和

③タイムラグの短縮

④状況に応じた適切な内容の提示

17.

何らかのデータに対して、それについての何らかの情報を記録したものをメタデータという。メタデータを作成する際にはどのような項目について記述するかを決定するとともに、各項目の内容をどのように表現するかという枠組み、各項目を示す名前を定める必要がある。ダブリン・コアはDCMEと呼ばれ、ダブリンコア・メタデータ・イニシアチブによって開発が行われているメタデータ標準である。ダブリン・コアは15の基本エレメントが定義されており、このような基本的なエレメントのみを定義した場合、扱いが簡単で普及させやすい、理解しやすいなどの長所がある一方で、制度の高い情報を記述するのが困難であるといった短所も存在する。

18.

現在、世界中には2億台以上のウェブサーバーが存在し、ウェブページは2008年の段階で1兆頁を超えたとされている。これらの大量のウェブページ中から求める情報を探し出すためのツールとして、検索エンジンが存在する。しかし、検索ページの量が多くなるに伴って、検索エンジンによって求める情報をすべて探し出すことは困難を極めている。そのような状況のもとでは主題に精通した専門家などのアドバイスが有効であることも多く、その専門家による評価を行ったネットワーク情報資源の提示を行うものが「サブジェクト・ゲートウェイ」である。

サブジェクト・ゲートウェイは次の4つの特徴をもつ。すなわち、①公表された基準に基づく知的な方法で情報資源を選択している、②私的に作成された内容記述を備えている、③かなり深くブラウジングできる構造/分類を備えている、④それぞれの情報源に関して、人間によって作成されたメタデータを備えている、の4点である。

サブジェクト・ゲートウェイと同様に人手による情報源の提示を行うものとしては、従来からリンク集が存在した。両者の大きな違いは、サブジェクト・ゲートウェイの特徴③、④がリンク集には欠落していることが挙げられる。また、パスファインダーも人手によるものであるが、これは直接的に情報源を提示するのではなく、特定の主題に関する資料や情報を収集する手段を示すものである。

19.

書誌コントロールとは、資料を識別同定し、記録して、利用可能な状態を作り出すための手法の総称であり、情報資源組織活動はすべてこの中に包摂される。書誌コントロール活動の具体例としては、国際書誌コントロール活動であるIFLAの書誌コントロール活動がまず挙げられる。各国で作られた全国書誌を交換して役立てるには、規則の標準化や交換用データフォーマットの解決が不可欠である。IFLAはこのような標準化活動に大きな役割を果たした。

また、国内の書誌コントロール活動としては、『日本全国書誌』の発行がある。

20.

索引は、雑誌記事等の記事レベルの検索を可能にした組織化の成果物である。目録は基本的に単行書誌単位や継続刊行書誌単位で作成されるため、図書の中に含まれる著作や、雑誌の中に含まれる記事を検索できない。特に雑誌の場合に、このような検索要求は大きく、索引が役割を果たすのである。

抄録は、記事内容の概略を迅速に把握する目的で作られた文章で、主観的な解釈や批判を加えず、記事の重要な内容を簡潔かつ正確に記述したものである。抄録の種類には報知的抄録と指示的抄録がある。また、当該文献の著者が書いた抄録を「著者抄録」といい、第三者が書いたものを「第三者抄録」という。抄録の役割は主として3つあり、①書誌上で文献の概要を知り、情報要求に合致しているか、入手すべきかの判断に用いられる、②文献が入手困難であったり、利用者に理解不可能な言語で書いてあったりする場合に、文献の代用となる、③書誌データベースで抄録中の語を検索対象とすることで、タイトルや索引語からのみの検索よりも、漏れの少ない検索が可能となる、の3点である。

 

以上です。

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