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5705 図書館サービス概論 科目終末試験解答案

テキストを参照すれば解答の作成は難くない印象です。何を書けばいいのか分かりやすく、そして書くべき事項が文章中に散らばっているわけでもないので、テキストのまとめをするつもりで解答作りが出来、そのままテスト対策になりました。

ただ、完全な解答が作れたのは15番までで、以降は私にしかわからない暗号となっています。ノートをスキャンしたものを、後日改めて掲載いたします。

どこかの国の何かの法律ではありませんが、「誤訳も亦妨げず、唯速訳せよ」の気持ちで、とにかく時期外れにならないように解答案やレポート作成案のアップを心がけていますので、ご了承ください。(笑)

 

図書館サービス概論 テスト問題解答案

1.

図書館における基本的なサービスとは、利用者を特に限定しないサービスを総称したものである。具体的には、①閲覧サービス、②貸出サービス、③複写サービス、④読書案内、⑤リクエストサービス、⑥視聴覚サービス、⑦レファレンスサービス、⑧文化・集会活動、⑨課題解決支援サービスの9種類に大別される。

①閲覧サービス 閲覧サービスとは、図書館内での読書や調べ物の調査活動を支援する業務を指す。利用者や資料の特性を踏まえて、閲覧方式や排架方式に工夫をすることが求められる。また、図書館の資料やサービスを有効に使ってもらえるように利用案内を作ることも、閲覧サービスに含まれる業務である。さらに、サービスカウンターの外で利用者を支援するフロアワークも、館内で行われる業務という点で閲覧サービスに分類される業務である。

②貸出サービス 貸出サービスにおいては、貸し出した資料が有効に活用されるよう、様々な仕掛けが凝らされている。資料の貸出制度が信頼され普及する上では公平さや公正さが求められるため、誰が何日間、何点の資料の貸出を受けることができるのかを明確に貸出制度の中に定めている。貸出期間、貸出冊数ともに、利用実態を踏まえて合理的な制限を設けることが望ましい。また、貸出サービスを受けるには利用登録が必要である。この利用登録によって、予約図書が確保された場合や、延滞資料の督促を行う場合に、図書館は利用者と連絡がとれるのである。貸出手続きの差異には利用者のIDや返却期限などの必要事項が記録されるが、この手続きが簡便であることが利用者と図書館双方にとって望ましいため、近年ではコンピュータ式による貸出が普及している。

③複写サービス 複写サービスとは、利用者に複製物を提供する業務を指す。このサービスによって、貸出ができない資料に関して、利用者は筆写する時間を節約でき、また資料の一部が切り取られることも減少した。複写サービスとしては、図書館内のコピー機による複写、マイクロ資料の印刷、デジタル資料の印刷、他館からの求めに応じて印刷物を作るサービスが挙げられる。いずれのサービスにおいても、図書の著作権について頓着しない利用者も少なくないため、必要に応じて説明をする責任がある。複写サービスの運営は、他の図書館サービスと異なって有料で行われるが、これは利用者が複製物を譲り受けている、或は私有するために複製物を作っているためである。

④読書案内 読書案内とは、利用者が資料を選ぶときに支援する業務である。図書館員の支援によって、読書意欲がある利用者と適切な資料を結びつけ、読書という行為を成立させることに読書案内の意義がある。読書案内の方法としては、対話などによって図書館員が利用者を支援する直接的な方法と、ブックリストの配布や特設コーナーの設置などの間接的な方法がある。読書案内は利用者と資料を結びつけるためになされる業務であることから、図書館の他の様々なサービスとも広く関連するものである。

⑤リクエストサービス リクエストサービスとは、利用者が求める資料が未所蔵や貸出中などの理由で図書館において利用できない場合に、後日利用することが出来るようにするサービスである。貸出中の資料を優先的に使えるようにすることを予約サービスとし、未所蔵の資料を購入するように希望を受けることをリクエストサービスとして区別する場合もある。このサービスにあたっては、まず当該資料が実際に図書館にないことを確認する必要がある。その上で、貸出中であれば予約を受け付け、所蔵がない場合には利用者の希望や資料の利用状況を加味して、相互貸借によるのか新規に購入するのかを決定する。

⑥視聴覚サービス 視聴覚サービスとは、CDやDVDなど視聴覚資料を館内で利用できるようにしたり、館外貸し出ししたりするサービスを指す。このサービスによって、利用者は読書とは異なる方法で物事を理解・鑑賞でき、また、障害をもつ利用者も、知覚可能な資料によって理解を深めることができるところに、視聴覚サービスの意義があるといえる。視聴覚サービスを行うにあたっては、視聴覚資料の安定した提供のために視聴覚資料とその再生機器の維持が要求される。館内の利用に関して、視聴覚資料を見つけやすく配置したり、視聴ブースの設置やその利用にかかるルールを設定したりする必要がある。貸出については、映画の著作物としての視聴覚資料の取扱いに特に留意する必要がある。

⑦レファレンスサービス レファレンスサービスとは、利用者が何かを知りたいと思ったとき、それがわかるように図書館資料や外部資料を参照して典拠のある情報を提供することによって、支援を行う業務である。図書館員が直接利用者に対応して情報の入手を支援する直接的なレファレンスサービスと、利用者が情報を求めるときに自ら調査出来るよう、図書館側が事前に準備をしておく間接的なレファレンスサービスがある。利用者の質問の内容によっては図書館で利用できる資料のみでは対応できないこともあるため、レフェラルサービスによって、質問に対して然るべき典拠を持って回答できるところに図書館が照会して回答を得たり、利用者を紹介して自ら利用することを促したりすることもある。また、カレントウェアネスサービスにおいては、新しく情報が確認できた場合に最新情報を提供する。

⑧文化・集会活動 文化・集会活動には様々なものがある。利用者が集団で活動することで交流が深まったり、地域の文化を伝承したりということが可能となる。図書館は社会教育機関として生涯学習の課程を全面的に支援することが求められる昨今、文化・集会活動を主催者または支援者として図書館に期待される役割が大きい。また、文化・集会活動にあたっては図書館サービスの広報効果も期待できる。

⑨課題解決支援サービス 課題解決支援サービスは、従来からの図書館サービスを展開させるものである。行政支援、学校教育支援、ビジネス支援、子育て支援や地域の実情に応じた様々な情報を提供することで、従来からの利用者に加えて、さらに多くの人々に図書館サービスを利用してもらい、具体的な問題の解決に役立つことを目指すサービスである。

 

2.

閲覧サービスとは、図書館内での読書や調べ物の調査活動を支援する業務を指す。資料の閲覧は様々な他のサービスに展開することが考えられる。具体的には、閲覧した資料に関して、その一部分を再利用したい利用者は複写サービスを受け、通読したい利用者は貸出サービスを受けることになる。また、疑問点が見つかった場合にはレファレンスサービスを受けたり、読書案内サービスを受けて関連資料を求めたりすることも考えられるのである。

利用者や資料の特性を踏まえて、閲覧方式や排架方式に工夫をすることが求められる。まず、閲覧方式であるが、利用者が自由に資料を手に取れる開架方式が一般的である一方で、利用よりも資料の保存を重視する場合には閉架方式が適している。また、図書館の資料やサービスを有効に使ってもらえるように利用案内を作ることも、閲覧サービスに含まれる業務である。

さらに、サービスカウンターの外で利用者を支援するフロアワークも、館内で行われる業務という点で閲覧サービスに分類される業務である。利用者が図書館サービスについて図書館員に聞きやすくする工夫の一つで、声をかけやすくすることで読書案内、レファレンスサービスなどの他のサービスに展開することが期待される。

3.

貸出サービスにおいては、貸し出した資料が有効に活用されるよう、様々な仕掛けが凝らされている。資料の貸出制度が信頼され普及する上では公平さや公正さが求められるため、誰が何日間、何点の資料の貸出を受けることができるのかを明確に貸出制度の中に定めている。貸出期間、貸出冊数ともに、利用実態を踏まえて合理的な制限を設けることが望ましい。また、貸出サービスを受けるには利用登録が必要である。この利用登録によって、予約図書が確保された場合や、延滞資料の督促を行う場合に、図書館は利用者と連絡がとれるのである。電子メールを用いたレファレンスサービスや、インターネットでログインした上で予約サービスを利用するなど、利用登録は他のサービスにおいても利用できるのである。貸出手続きの差異には利用者のIDや返却期限などの必要事項が記録されるが、この手続きが簡便であることが利用者と図書館双方にとって望ましいため、近年ではコンピュータ式による貸出が普及している。

4.

複写サービスとは、利用者に複製物を提供する業務を指す。このサービスによって、貸出サービスでは対応できない資料に関して、利用者は筆写する時間を節約でき、また資料の一部が切り取られることも減少した。

複写サービスとしては、図書館内のコピー機による複写、マイクロ資料の印刷、デジタル資料の印刷、他館からの求めに応じて印刷物を作るサービスが挙げられる。いずれのサービスにおいても、図書の著作権について頓着しない利用者も少なくないため、必要に応じて説明をする責任がある。この説明はサービスカウンターでの業務に限られず、閲覧サービスにおけるフロアワーク中などでも対応が求められる。複写サービスの運営は、他の図書館サービスと異なって有料で行われるが、これは利用者が複製物を譲り受けている、或は私有するために複製物を作っているためである。

5.

リクエストサービスとは、利用者が求める資料が未所蔵や貸出中などの理由で図書館において利用できない場合に、後日利用することが出来るようにするサービスである。貸出中の資料を優先的に使えるようにすることを予約サービスとし、未所蔵の資料を購入するように希望を受けることをリクエストサービスとして区別する場合もある。リクエストサービスは読書案内が展開されたサービスの一つで、求める資料がその場にない場合に、利用者が使えるように工夫するサービスであると言える。

このサービスにあたっては、まず当該資料が実際に図書館にないことを確認する必要がある。その上で、貸出中であれば予約を受け付け、所蔵がない場合には利用者の希望や資料の利用状況を加味して、相互貸借によるのか新規に購入するのかを決定する。

貸出中資料の予約サービスに関しては、一般的に貸出サービスにおける利用登録が必要となる。予約の順番がめぐって資料の貸出を受ける場合には、通常の貸出サービスと同様に貸出手続きが求められるためである。

6.

レファレンスサービスとは、利用者が何かを知りたいと思ったとき、それがわかるように図書館資料や外部資料を参照して典拠のある情報を提供することによって、支援を行う業務である。読書案内のサービスと関連が深いサービスで、読書案内が利用者の希望を受けて求める図書や資料にたどり着くことを助けるサービスである一方で、レファレンスサービスは利用者の希望を受けて求める情報にたどり着くことを助けるサービスなのである。

図書館員が直接利用者に対応して情報の入手を支援する直接的なレファレンスサービスと、利用者が情報を求めるときに自ら調査出来るよう、図書館側が事前に準備をしておく間接的なレファレンスサービスがある。直接的なレファレンスサービスにおいては、対面して面談を行うほかに、手紙や電話、ファクスや電子メールなど、利用者のニーズに対応した形で行われるのが望ましい。間接的なレファレンスサービスとしては、レファレンスブックの整備や商用データベースの契約、インターネット環境の提供や情報検索講座の開講などが挙げられる。

利用者の質問の内容によっては図書館で利用できる資料のみでは対応できないこともあるため、レフェラルサービスによって、質問に対して然るべき典拠を持って回答できるところに図書館が照会して回答を得たり、利用者を紹介して自ら利用することを促したりすることもある。

また、カレントウェアネスサービスにおいては、新しく情報が確認できた場合に最新情報を提供することができる。具体的には、図書館で事前にキーワードや作家名を登録することで、それらの関連図書が新着図書などになった場合に電子メールなどで知らせる新着図書お知らせサービスなどがある。この前提として利用登録が必要であり、貸出サービスと関連を持つものであると言える。

7.

文化・集会活動には様々なものがある。利用者が集団で活動することで交流が深まったり、地域の文化を伝承したりということが可能となる。図書館は社会教育機関として生涯学習の課程を全面的に支援することが求められる昨今、文化・集会活動を主催者または支援者として図書館に期待される役割が大きい。また、文化・集会活動にあたっては図書館サービスの広報効果も期待できる。図書館を催しの会場とした場合に、図書館をあまり利用しない人々であっても、読書案内によって興味がある資料の存在を知らしめることで、閲覧サービスや貸出サービスを受ける可能性がある。さらに、現時点ではあまり知られていない課題解決支援サービスについても知らせることが出来、様々な課題解決へと繋がるだろう。

このサービスにおける展示会には、図書館資料を展示する場合とそれ以外のものを展示する場合がある。地域に関連するものや、時事に関するものなど、図書館資料を展示する場合にはそれらの資料を集めて展示し、展示資料リストを作成したり、貸出できるようにしたりするとよい。図書館資料以外の展示を行う場合には、入り口近くの目につきやすい場所に展示スペースを確保すると、発表の場として有効である。

行事を図書館で行うことも、地域との結びつきを深める点で重要である。児童サービスとして提供されるお話会なども、図書館の行事である。

講座では利用者や地域のニーズに対応した企画が求められるが、図書館の利用案内に関する講座をひらくこともあるだろう。

8.

課題解決支援サービスは、従来からの図書館サービスを展開させるものである。行政支援、学校教育支援、ビジネス支援、子育て支援や地域の実情に応じた様々な情報を提供することで、従来からの利用者に加えて、さらに多くの人々に図書を貸し出したり、新聞や雑誌の閲覧を提供したり、レファレンスサービスによって問題を解決したりといった、様々な図書館サービスを利用してもらい、具体的な問題の解決に役立つことを目指すサービスである。

行政支援とは、市役所などの職員の現場の職務に貢献することで、具体的には政策形成に役立つ資料や情報の提供、自治体や地方自治に関する情報の提供、自治体内資料の組織などが考えられる。

学校教育支援とは、古くからその存在は確立されていたにもかかわらず、普及や協力関係が育っていない。学校への団体貸出、総合目録の作成、「調べ学習」に役立つ参考図書の調達など、公共図書館が学校教育を支援できる場面は多く、今後の展開に期待される。

ビジネス支援は産業の活性化を目指して近年注目されるようになったもので、企業や経営の改善に参考となるような資料や情報、セミナーや講座などを準備することによって、従来図書館を利用しなかった人々を利用者として迎えることが出来ると期待される。読書案内やレファレンスサービス、レフェラルサービスの提供によって情報を提供するとともに、それらがどのように活用されたかといったことにも配慮する必要がある。

子育て支援としては、様々な分野にわたる子育て関連の資料を一つのコーナーに集めたり、ソファやじゅうたんを敷いた閲覧席を近くに設けて、子どもとくつろいだり仲間を見つけ情報交換をしたりすることを助けることが考えられる。子育て関連機関のパンフレットや催しのチラシを置くことも有効で、孤立しがちな子育てを助ける環境づくりが重要である。

その他にも、地域の問題に応じた様々なサービスが課題解決支援サービスに分類される。医療・健康情報や、IT情報、特定の時期にニーズが高まる資料等の特設コーナーの設置など、利用者や地域の実情に応じた対応が求められる業務である。

 

9.

児童サービスとは、児童を対象とする一連のサービスであり、この点で、利用者一般を対象と想定している基本的サービスと比較される。児童サービスの意義は、楽しみながら学ぶことで児童の心的な発達に寄与すること、図書館という公的な場を利用して社会性を身に着けること、発達段階に応じた資料やサービスを利用して読書活動を習慣化すること、の3点が挙げられる。児童サービスの具体的な対象者は、小学生と未就学児、また乳幼児サービスを含む場合はその親も想定される。児童サービスは、中学生や高校生を対象としたヤングアダルトサービスへと繋がっていくと思われるが、これは図書館側の便宜的な設定であるので、利用者は発達段階やニーズに合わせて必要なサービスを自由に受けることができる。

児童サービスで扱うものは、図書や雑誌、AV資料の他に紙芝居や遊具などがある。これらの図書は丈夫に装丁される必要があり、また排架も子供の手の届く範囲で、かつ、分かり易く行うことが求められる。児童サービスにおけるレファレンスサービスでは、子どもの読書能力に合わせた対応が必要である。コミュニケーション能力と共に、視線を合わせるなどの話しやすい雰囲気作りが望まれる。

子どもと本を繋げる働きとして、読み聞かせやストーリテリング、ブックトークなどが挙げられる。

10.

ヤングアダルトとは、児童と成人の間に位置付けられるが、明確な区切りはない。図書館におけるヤングアダルトサービスには、児童サービスから利用者一般を対象とした基本的なサービスへの橋渡しの機能が求められる。ヤングアダルトを対象としたサービスにおいては、個人として尊重され、ある程度まで自主的に周囲と関わることができるような、参加型のサービスが効果的と望まれている。

ヤングアダルトを対象とした資料に関して、図書であればライトノベルなどのヤングアダルト向けに刊行される文庫や小説、進学や就職に関する図書、趣味や流行に関する図書、学校生活に関する図書などが挙げられる。AV資料は別置されず、利用者一般向けのAV資料と同じところに置かれ、通常の視聴覚資料と同様に扱われることが多い。これらヤングアダルトを対象とした資料は教育的な観点から敏感に注目されるものであるため、基本的なサービスと同様に選書の方針を明確にし、その方針に基づいたコレクションの形成が重要となる。

ヤングアダルトサービスの内容として重要となるのは、ヤングアダルトの居場所となるようなコーナーの設置である。居心地の良い場所を作り、さらにそこにおいて催しや交流ノートの設置、読書案内としての特設コーナーの設置や、年齢の近い大学生などによる宿題の指導、図書館での職業体験など、様々な参加型の企画を立てることで、図書館から離れていきがちな年代に対応することが期待される。

11.

高齢者サービスは高齢の利用者を対象としたサービスで、成人向けのサービスでは対応できない部分を補うことに意義があると考えられている。また、定年退職などによって社会とのつながりを喪失しがちな人々を繋ぎ留め、交流をはかるという意義もあるサービスである。

高齢者サービスにおける資料は、主題としては病気や健康、住居や福祉などの高齢になって関心を持つ分野のものや、余暇を過ごすにあたっての趣味に関するものが挙げられる。また、それらの資料の体裁としては、視力の衰えを補う大型活字本や、CDなどの聞くだけで理解できるようなものが求められる。

高齢者サービスの内容は、体力の衰えによって図書館が使いづらくなってしまった人たちに対する支援と、社会的な結びつきを失ってしまった人たちを包摂する支援に大別できる。視力の衰えに関しては、館内の案内を大きな文字で読みやすくしたり、拡大読書器を置いたり、老眼鏡や拡大鏡の貸出を行うことが考えられる。体力の衰えに関しては、館内にエレベータやスロープ、手すりを設置し、高齢者も座りやすいような椅子を十分に準備することなどが挙げられる。また、来館が困難な高齢者に対して宅配を行ったり、近隣の施設へ団体貸出を行ったりすることも考えられる。

退職などによって社会から孤立してしまいがちな高齢者に対しては、基本的サービスである文化・集会活動のサービスの一環として、余暇を過ごす趣味に関する講座や講演会を開くことで共同体の中に包摂していくことが考えられる。また、自分の体験を話してもらう機会を設けること、クラブ活動やサークル活動、その発表の場を設けることで、図書館は高齢者が気兼ねなく集まり、交流を深めて活動をする場となれるだろう。

12.

障がい者サービスとは、何らかの理由で図書館の基本的なサービスを使うのに困難を感じる人たちを対象としたサービスを指す。公共図書館の使命は住民の知る権利や学ぶ権利を保障することであり、この中には障がい者の権利も当然含まれる。図書館サービスを利用するのが困難となっている理由は一様でないが、その原因となっている障壁は、図書館の配慮によってある程度は少なくできる余地があり、ここに障がい者サービスを行う意義がある。

障がい者サービスのための資料としては、点字を使って作られた点字資料、音声情報を録音した録音資料、拡大資料、字幕付き動画手話付き動画、布の絵本、さわる絵本、DAISY資料、障がい者のためのネットワーク情報資源などが挙げられる。

館内における障がい者サービスの内容としては、様々な障害に対応したフロアワークがまず挙げられる。コミュニケーションや積極的に支援する意志を表示して、障害を持った利用者が支援を求めやすい雰囲気作りが重要である。視覚障碍者など資料を読めない人たちに対して、資料を朗読したり補足したりして補助する対面朗読のサービスもある。墨字資料を点字資料へ変換するサービスもある。また、障がい者が使いやすいような環境の整備も求められる。図書館に来るまでの道のりを安全に確保し、さらに館内においても案内表示を点字や音声、また分かり易い色や位置を考慮して表示し、エレベータやスロープ、手すりを付けることで、利用環境を整備するとよいだろう。車いすでも気兼ねなく利用できるような書架の距離の検討も必要である。

さらに、館外においても対応できるサービスとして、資料や情報を届ける方法と、図書館員が出向いてサービスを提供する方法とが挙げられる。まず、求める資料を利用者のところへ図書館員等が届ける宅配サービスがあり、定期的に巡回する場合と不定期に求めに応じて実施する場合とがある。また、郵送によって貸し出しを受けるサービスもあり、利用者にとって宅配よりも負担が軽く感じられるものである。さらに、様々な施設に入所しているために図書館の利用が困難である人々に対して、図書館が当該施設に訪問したり、団体貸出を行ったりする場合がある。

13.

多文化サービスとは、多文化社会における図書館サービスのことで、民族的・言語的・文化的少数者のための図書館サービスが始まりとなっている。多文化サービスの意義としては、情報不足に陥りがちな外国人に対して、公共図書館で情報を提供して生活を充実させること、公共図書館の資料を用いて移住労働者と日本人が互いに学ぶことで摩擦が軽減されること、文化・集会活動において参加型のプログラムを企画することで交流をはかること、外国の図書館制度を学び、あるいは日本の図書館制度を知って母国で活かすことなどが挙げられる。多文化サービスを行うにあたっては、サービスの対象となる民族的・言語的・文化的少数者を正当なサービス対象として認知するため、彼らの情報ニーズに関する実態をつかむことが重要である。しかしながら、対象となる人たちは様々な属性を持っており、そのニーズの移り変わりを的確に把握するのが難しい場合が多い。

多文化サービスにおいては、多様な民族的・言語的・文化的少数者のニーズを把握しようとすることが重要であり、コレクションの構築に関してもその姿勢が求められる。資料は入手困難な場合も多く、また、割高で扱いにくい場合もある。しかしその反面、資料を備えた場合の利用者の喜びは大きなものとなることを考えて、協力を得られる機関と相互に活動を広げていくことが望ましい。

多文化サービスの内容としては、整備した資料を使ってもらえるよう広報し、またコミュニケーションを工夫する必要がある。具体的には、図書館のウェブサイトを様々な言語によって案内すること、図書館以外の場所にも利用案内を置いてもらうことなどが考えられる。

 

14.

今日の社会情勢、とりわけ厳しい財政状況において図書館サービスの充実を図るにあたっては、図書館同士の連携・協力関係の強化が不可欠である。連携協力することの意義として、①資料や人材といった限られた資源を有効活用できる仕組みの整備によって、図書館サービスの利用の促進が図られること、②特に大きな図書館の設置が難しい小規模の自治体にあっては、総合目録や配送網の整備によって、地域の公共図書館が窓口となり資料や情報を提供でき、地域間の情報格差の是正が期待できること、の2点が挙げられる。以下で取り上げる相互利用は、このような意義を有する連携協力の具体的な手段のひとつである。

相互利用とは、自館が所蔵していない資料や情報を他館から調達して利用者に提供しあうサービスである。図書などの資料の現物を送付してもらう現物貸借と、新聞や雑誌記事などの必要な部分だけを複写して送付してもらう文献複写が挙げられる。また、紹介状を発行し、利用者自身が他館を訪れて利用することを含む場合もあるが、以下では割愛する。

現物貸借は、資料や情報の現物を他館から調達するもので、書店を通じて購入するよりも短い日数で利用者に提供でき、また購入費を節約しうるため、利用者と図書館両者にとって便利な仕組みであるといえる。所蔵する図書館で貸出が出来るものが対象であり、事典やレファレンスツール、貴重書などは対象とならない。所蔵情報が検索可能であることが現物貸借サービスの前提となるため、総合目録の整備が要請される。まず当該自治体内で資料を検索し、見つからなければ近隣自治体や都道府県レベルの図書館の所蔵情報を参照する。国立国会図書館、都道府県立図書館、政令指定都市の中央図書館の所蔵を横断検索できる便利なツールとして、国立国会図書館が提供する「ゆにかねっと」がある。

文献複写は、主に新聞や雑誌の記事や論文が対象となるサービスである。これらの情報資源を現物貸借の対象としないのは、新聞や雑誌の場合は当該号全体ではなく一部のみを必要とする場合が多い上、現物貸借で貸し出すと他の利用者がその間利用できず、速報性がより重視されるこれらの情報資源においては大きく支障を来してしまうためである。文献複写を利用することで既述の問題が解消されるに加え、片道分の送料で済むというメリットもある。

速報性を重視する情報資源であるが、著作権の関係で最新号に掲載されている論文や記事は全部複写しないなどの規定を守る必要も生じるため注意が必要である。文献複写サービスにおいても、求める情報資源の所在を明らかにする必要があり、総合目録の利用によって所蔵館が調べられるような情報網の整備が必須となる。

 

15.

図書館サービスは、貸出期間や目録の作成など様々な規定を置くことによって多くの利用者が公平に情報資源を使えるようにするという点によって、基本的には共有の文化を有すると言える。しかしながら、これらは図書館内での共有を確立するもので、図書館間にも共有の文化、そして図書館間における分担の文化を浸透させるには通信技術の発達を待つ必要があった。コンピュータに代表される通信技術の発展は、図書館間の共有と、共有に基づく分担の文化を深めていった。図書館間における共有と分担は、より広い範囲の利用者が公平に情報資源を共有できるようにしたという点に意義があると評価できるだろう。共有と分担の具体例として、共同目録と分担収集・保存が挙げられる。

(以下共同目録と分担収集・保存について整理(94頁以下))

 

16.

著作物の尊重と知る権利・学ぶ権利・文化の発展のバランスを取ることに意義がある。(102頁)

著作権を意識してサービスが行われる必要があることについて、各図書館サービスごとに言及。

 

17.

広報の意義(109頁)、対象別の広報の方法、対象の意欲に対応した広報の方法について。

 

18.

利用教育の定義(110頁)、意義2点、内容3点、方法(間接的・直接的)

 

19.

コミュニケーションの意義、目的3点、多様性。

 

20.

環境整備の意義(117頁)、図書館サービスへのアクセス、館内の構成、図書館家具、サイン計画

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