5707 児童サービス論 科目終末試験解答案

テキストを読込んでいれば、適宜参照するだけで必要十分な解答の大枠は得られそうな設問が多い印象です。また、レポート作成にあたって手抜きせずに準備していれば、1,2,3くらいまでは空で解答が作れそうです。 但し、web受験ではどのようなことが問われるのか分からないこと、発展させた問題での出題の可能性もあるので、受験にあたってはテキストと解答案の他に、下記参考図書を用意しました。 【追記】 先日Amazonのほしい物リストを作ってみました。 本当にほしいものを厳選していくと、娘に買いたいものばかりになってしまいますね。 多少役に立ったし、お菓子やおもちゃのひとつでも買ってやるか、と応援してくださる方はこちらから。 大変嬉しく運営の励みになります( ˆОˆ ) 本記事最後にいくつか参考書を紹介しておりますが、リンク先はAmazonの詳細ページとなっているので適宜ご参照ください。また、通信教育や大学で勉強されている方など「学生」の方で、Amazon studentに登録されていない方はこちらから登録できるので、購入の際にはぜひ登録されるといいと思います。 お急ぎ便の利用やアマゾンパントリーの利用のほか、書籍購入で通常より多くポイントが付くので、近大通信で勉強されている方には特におすすめです。 児童サービス論 科目終末試験問題集解答案 1. 「読書の楽しみ」は、子どもの精神面での成長を促す役割を持つ。 子どもにとっての「読書の楽しみ」とは、読書によって本の中に入り込み、主人公や登場人物となって考え行動し、喜怒哀楽を味わうことによってもたらされる面白さで、感動となって心を揺さぶられることをいう。このような本の中で感じる強い心の体験や感情の起伏を伴う読書を繰り返すことで、本の中での様々な体験が子どもの中に蓄積されていき、感性と理性が相まって人間的な成熟をもたらす。 さらに、このような読書は子供の発達に伴って多様で多彩になる。複雑な物語を読むようになったり、科学読み物によって科学をする心が芽生えたり、趣味や娯楽などの実用書によって楽しみを感じる分野が広がったりと、自分の好みや興味関心、得手不得手を知って、将来の進路について考えることが可能となる。 以上のような広がりを持つ読書の基盤には、当該読書によって心が大きく振幅すること、強い感情の起伏といった「読書の楽しみ」が無ければならない。押付けや強制がなく、子どもが自由な意思に基づいて好きな本を読むことが求められるのである。 このようにして、「読書の楽しみ」は子供の精神面での成長を促す役割を持つのである。 2. 近年においては子供の読書離れが問題となっているが、その原因には次の4点が考えられる。すなわち、①個人的な要因、②家庭の要因、③社会的要因、④学校教育の要因である。これらの要因が複合的に重なり、読書離れを誘引しているのである。これら4つの要因は、以下の理論によって現代の日本社会と係わりを持つと思われる。 まず、子どもが読書をする能力の会得までのプロセスを確認する。子どもはまず言葉を覚え、文字を覚え、そして文章が読めるようになり、読書が出来るようになる、というプロセスを辿るのであるが、言葉は日々の暮らしの中で養われていくものである。その暮らしの中に、日本の社会事情の変化の一つである、映像メディアの急速な発達が影響を与えたこと、そしてそこに上記4つの要因が複雑に入り込んだことが、子どもの読書離れに帰結していると考えられる。具体的には、映像メディアに頼ったTVゲームなどに遊びの内容が変化した、映像メディアの楽しみのために親の読書意欲と姿勢が消極的になった、読書教育から映像メディアを活用したものに学校教育が移行したこと、などが想定される。 3. 児童サービスとは、子どもに読書の喜びを知ってもらうために公共図書館が行っているサービスで、子どもが読書をする意義を認め、子どもと本を結びつけ、子どもが読書の楽しみを知って定着するように奨励する様々な活動や工夫、配慮、さらにそのための環境づくりや条件整備を含めて総称したものである。 このような児童サービスを公共図書館が行うことには、次の意義が認められる。 子どもは図書館で老若男女様々な人や子どもに出会う。また、その図書館の蔵書を利用することで本を他の人と共有している感覚を養い、読書を通して他者や社会に気づき、それらと繋がっている感覚を得ることが出来る。この点で、公共図書館における児童サービスに社会的意義があるといえる。 また、子どもが図書館に自分の居場所を見出すと、自分の図書館であるという気持ちが強くなり、大切にするためにルールや規則が守れるようになる。このような、みんなの図書館を大事にしようとする気持ちが公共性への理解に繋がるので、幼い頃から子供を図書館に連れていく意義があると思われる。 4. 本を主とした直接的な活動とは、子どもと直接接して、本を用いて読書に繋げたり、調べたりする働きを言う。類型は次のものである。 ①フロアワーク フロアワークとはカウンターから外に出て、子どもたち一人ひとりの要求に応える仕事で、カウンターワークと対比して用いられる。子供が声をかけやすいようにフロアに出て、困っている子どもを見つけたら自ら声をかけ、援助することが求められる。 ②読み聞かせ 読み聞かせは本を子どもに読んであげる行為を言い、主として文字の読めない子供に対して、代わりに声に出して本や文字を読んであげることである。集団を対象として読み聞かせを行う場合には、次のことに配慮する必要がある。すなわち、イ)絵がはっきりして遠くからでも見やすい絵本か、ロ)絵で話の筋が辿りやすく、情報が多すぎないか、ハ)絵と文字が渾然一体となって物語世界を形成しているか、ニ)起承転結があり、ハッピーエンドで終わるものが好ましい、ホ)声に出した時の言葉の響きがよく、言葉づかいに独自性があると良い、へ)文章が、読むにあたってよどみなく、独自のリズムと流れがあるものが適している、といった点である。 ③ストーリーテリング 子どもと対面し、お話や物語を語る行為。何の道具もなしに行えるため応用の範囲が広く、図書館の見学や学校訪問で、また長期入院をしている子どもにも良い働きをするものである。 ④ブックトーク 広義においては本について話し、紹介して本を読んでみようと思わせる活動全体を指す。テーマを設定して複数の本を口頭で紹介する活動をフォーマルなブックトークと言い、フロアワークや受付カウンターなどで問われたり、必要に応じてその時々に紹介したりする活動は、インフォーマルなブックトークという。 ⑤アニマシオン 同年代の子どもの集団を対象にして子どもと本を結びつける新しい活動で、ブックトークの要素を併せ持ちつつ、より多種多様な遊びの要素を取り入れており、気楽で自由な雰囲気の中で行われるものである。 ⑥レファレンス 一般的にレファレンスとは、調べ物に対して、その解決を資料によって手助けする人的援助を言うが、児童サービスにおけるレファレンスは次の2つに区分できる。 (イ)子どものレファレンス 子どもが図書館に持ち込む調べ物の相談で、主として日常生活に関わって身近な興味や疑問について調べるもの、また、学校の学習の課題や総合学習に関わる課題がある。 (ロ)子どもの本のレファレンス 個人、学生、研究者、機関による、児童書や子どもの読書についての文献検索、調査、紹介などのサービスをいう。 ⑦読書案内 どのような本が面白いか知りたい人や子どもに対して、本を案内し、紹介する活動である。この活動単体で行われることは少なく、カウンターでの貸出や、フロアワーク、予約リクエストなどの様々な活動に付随して行われる。 ⑧行事・文化集会活動 「読むこと」に結びつけることを重要視した行事や文化・集会活動で、人形劇と展示や読書案内、ブックトークを組み合わせる、ペープサートやパネルシアターやエプロン市阿多^など、多様な試みがなされている。 ⑨乳幼児サービス 乳幼児とは、乳児と幼児を総称したもので、0歳から6歳くらいまでの子どもを指すが、図書館における乳幼児サービスの対象となるのは3歳未満までの物語を理解する前の子どもとその保護者である。具体的なサービスとしては、乳幼児コーナーの設置や乳幼児と保護者のためのお話会などがある。 5. 読み聞かせとストーリーテリングには、次のような共通点と相違点が認められる。 まず、絵本や本を使う、使わないという形態の違いに加えて、「読む」ことと「語る」ことといった、行為における大きな違いがある。 「読む」行為である読み聞かせに当たっては、「活字」を読むことになるので、書き言葉としての文法上の制約が課される。また、内容は絵本や物語にとどまらず、科学・知識絵本、科学読み物、説明文など広範な分野において可能な行為である。 一方、「語る」行為であるストーリーテリングでは「話し言葉」によってお話や物語を語るため、文法上の制約はなく、語りが上手か下手か、語る巧さ、語る妙が重要視される。このため、内容は物語やお話に向いている行為である。また、本を介さないので子どもとより直接的な繋がりを持てる行為と言える。 以上のような相違点があるが、どちらも耳からの読書であるので、文字が読めない子供に効果があり、聞き手と語り手の間の心の交流が深まって信頼感が醸成されること、また、同じ場所で聞いている子どもたち同士の間に共感と連帯感が生まれる点で共通している。 さらに、学校訪問や入院児への働きかけなどの連携・協力の面で広く応用できること、専門性を有する働きであること、フロアワークにおいても可能であること、読むとき、語る時の注意や選ぶポイントなどにも共通点が認められる。 6. ブックトークには、フォーマルなブックトークとインフォーマルなブックトークがある。即ち、通常はグループを対象として、テーマを設定して複数の本を口頭で紹介する活動をフォーマルなブックトークと言い、フロアワークや受付カウンターなどで必要に応じて本を紹介する活動をインフォーマルなブックトークと言う。 ブックトークとは本を紹介し、その本を読んでみようと思わせる活動である。その目的は本に対する興味関心を持たせることで、本を読み始めた子や読むのが苦手な子供に対して、テーマに沿った面白そうな本を巧みに関連付けて紹介して、読むきっかけを大切にすることに意義があると言える。この働きを通して、子どもは自らの意志に基づいて本を読んでみようと思わせる効果が期待でき、さらには「読書の楽しみ」を見出すことに繋がるだろう。 ここで、インフォーマルなブックトークの方法を説明する。 ①テーマを決める テーマは如何なるものでも構わないが、学校などの機関から依頼されて行う場合には、対象となる集団に合わせて決めるのが良く、カリキュラムを踏まえた希望が呈されることもある。 ②本を選ぶ 選ぶ本群は物語だけでなく、科学や趣味、実用書などの様々な分野から選出し、多彩な組み合わせとなるようにするのが望ましい。書名にテーマが表れていないものや、一見テーマとは無関係そうなものを含め、子どもが自ら手に取らなそうなものを紹介することが肝要である。子供の集中力を踏まえると、最大でも10冊程度に絞るべきである。 ③構成 全体が一つの物語のように組み立てて紹介できるのが望ましい。順列にも配慮し、硬軟取り混ぜた組み合わせになるように工夫を凝らすと良い。 ④紹介の仕方 書名ははっきり伝え、あらすじを述べたり、一部を読んだり、エピソードを述べたりして子どもに問いかけつつ、小道具を見せて飽きさせないように紹介する。本の内容が難しいと思われるときには、そのことも伝える。紹介が終わった後に、紹介した本や関連本のリストを配布する。 … Continue reading 5707 児童サービス論 科目終末試験解答案

5709 図書館情報資源概論 科目終末試験解答案

先日のKULeDでのインフォメーションにもあったとおり、(失礼を承知で)お粗末なテキストの一つと言わざるを得ません。しかしこの分野の研究自体が詰められていない印象があること、テキストが最も新しい情報を含んでいることに加え、設問を設定した先生の求めるところの解答を作るべきであることを考慮すると、可能な限りでテキストに準拠して解答を作る必要があると思います。 したがって、テキストのみでは理解できないところを中心に、購入した参考図書を読み比べながら解答を作りました。語句の説明は参考図書に助けられると思います。 解答作りが不十分なまま受験するに至りましたが、どの程度の準備をして試験に臨んだのかを参考にしていただくためにも、受験以降手を加えていない状態の解答案を掲載しております。ご了承下さい。 【追記】 先日Amazonのほしい物リストを作ってみました。 本当にほしいものを厳選していくと、娘に買いたいものばかりになってしまいますね。 多少役に立ったし、お菓子やおもちゃのひとつでも買ってやるか、と応援してくださる方はこちらから。 大変嬉しく運営の励みになります( ˆОˆ ) 図書館情報資源概論 テスト問題解答案 1. 図書館資料とは、伝統的には冊子体やAV資料、電子資料などを中心としたもので、近年登場したネットワーク情報資源を含めて図書館情報資源と呼ばれるものである。具体例としては、次の6点が挙げられる。 単行書…一冊ずつ単独で刊行されている図書を指す。ここにおける図書とは、紙に印刷された、公衆の利用に供される、本体が49頁以上で製本された不定期刊行物をいう。 参考図書…必要な時に必要な部分を参照して活用する資料で、レファレンスブックともいう。調査の必要に応じて書架になくてはならないので、図書館では禁帯出となる。 雑誌…図書と比較して速報性が高い資料で、刊行頻度を持っており、日刊、週刊、月刊、季刊、年刊などが挙げられる。また、定まった時期以外に刊行する増刊や別冊などもある。 新聞…時事的なニュースや報道、評論などを中心として、世論に伝える定期刊行物である。図書や雑誌と比較して、さらに速報性の高い資料と言える。 マイクロ資料…貴重書や資料の劣化、損傷、破損がある資料などの原本を縮小撮影したもの。マイクロフィルム、マイクロフィッシュ、アパチュアカードなどがある。利用するにあたっては、フィルムを拡大して閲覧するマイクロフィルム専用のリーダーを使う。 CD-ROM…パッケージ系資料の代表的なもので、データの書き込みや削除ができないディスクのことである。市販の音楽CDや、読取専用のCDなどがある。 ※または、5頁以降の『日本目録規則1987年改訂3版』による資料種別を参考にする。 2. 印刷資料とは、印刷技術を用いて紙に印刷された資料のことを指し、図書館が伝統的に収集してきた資料群であるといえる。印刷資料は図書、逐次刊行物、小冊子、地図、加除式資料などがある。これらの特質は、次のようにまとめられる。 図書 ひとまとまりの体系的な内容を持ち、不特定多数の人々に向けて出版される、紙媒体の印刷物である。冊子体として製本され、表紙を除いた49頁以上から成り立っている。 逐次刊行物 同一のタイトルのもと、終期を予定せずに継続して刊行される紙媒体の印刷物である。 小冊子 地図 地表の形状などを記号法や縮尺といった一定の約束事に従い、図形として表現した一枚のもの。 加除式資料 法令集などに適用される形態で、変更箇所をページ単位で差し替えが出来る資料。 一方、非印刷資料とは、印刷技術を用いていない資料のことを指し、具体的には点字資料(UV点字資料は印刷資料に含む)やマイクロ資料、映像資料、音声資料、パッケージ系電子資料、博物資料、ネットワーク情報資源などが例として挙げられる。これらの特質は次のようにまとめられる。 点字資料 点字資料には、仮名文字だけで構成された点字資料のほか、絵の上にビニールテープを貼りつけた点訳絵本や、布を使って絵本にしたさわる絵本なども含まれる。点字資料は厚めの紙に凹凸をつけているので、印刷された資料に比較して大判で肉厚となり、密着した状態では保存に適していない。 マイクロ資料 マイクロ資料は、書類や図面などを写真技術により縮小撮影したフィルムのことである。肉眼では読取ることが出来ないので、専用の画像拡大装置を必要とする。 映像資料 事物や事象について、その動態あるいは静態の視覚的イメージを、アナログまたはデジタル形式でディスクやテープに記録したもの。 音声資料 音響資料とも言い、音楽や話声をアナログまたはデジタル形式でディスクやテープに記録したもの。 パッケージ系電子資料 博物資料 ネットワーク情報資源 3. モノとしての実態を持つ紙媒体の図書の利点として、以下の5点が挙げられる。 ①保存性が高い 紙の保存性は半永久的なものである。 ②読むための特別な手段を必要としない 技術が進歩したとしても、読む手段が失われない。電子媒体においては読書のための専用のデバイスを必要とするため、デジタル技術の変化に左右される不安定な存在と言える。 ③流通量が多い 現段階において、電子書籍よりも紙媒体の本の方が流通する量において圧倒的に勝っており、様々な資料を選択できる。 ④多様な価値評価ができる 美術的な装飾を施して刊行するなど、当該図書の内容以上に価値を高めうる余地を残している。 ⑤経済性 電子媒体の図書専用のデバイスを必要としないので、比較的安価に入手することが可能である。 紙媒体の図書が以上のような利点を持つ一方で、電子媒体の図書は次のような利点を持つ。 ①環境に優しい 専用のデバイスがあればよく、紙を必要としない。 ②webと連携した新しい読書の楽しみ方が得られる 専用のデバイスにはブラウザやアプリケーションを搭載しているものもある。 ③軽便である 電子書籍リーダーはますます軽く、持ち運びやすく進歩している。保管するスペースも節約できる。 ④アクセシビリティが向上 拡大や白黒反転、音声による読み上げ機能などが搭載されている場合、従来の一般的な紙の図書を利用しづらかった人たちのアクセシビリティを向上させうる。 ⑤絶版となった書籍にも対応できる デジタルアーカイブ等を利用することで、絶版となってしまった図書にもアクセス可能となる。 以上のような利点を持つ電子媒体による図書である、電子書籍の貸出サービスを行う公共図書館の例として、次のものが挙げられる。 まず過渡期の働きとして、北海道岩見沢市図書館の電子書籍閲覧サービスや、奈良県生駒市図書館の電子書籍端末の貸出取組み事例が挙げられる。公共図書館における電子書籍サービスの過渡期においては、電子書籍を閲覧する端末の貸出や館内の閲覧などがサービスの中心であったが、近年では非来館型のサービスが展開されている。取組みの事例としては、東京都千代田区立千代田図書館の「千代田web図書館」や、大阪府堺市立図書館の取組みがある。 4. パッケージ系情報資源とは、非印刷資料の形態の一つで、その代表的なものとしてCD-ROMがある。CD-ROMとはデータの書き込みや削除ができないディスクのことで、カセットテープなどの磁気記憶媒体に比較して再生の劣化が少ないとされる。文字データ、音声データ、画像データ、動画データを載せた記録媒体である。 パッケージ系が何らかの媒体を伴う資料であるのに対して、ネットワーク系情報資源とは物理的媒体を伴わず、ダウンロードやストリーミングによって入手する資料のことを言う。具体例として、無料、或は有料のデータベース、電子書籍や電子雑誌、電子ジャーナルが挙げられる。 5. CD-ROMとは … Continue reading 5709 図書館情報資源概論 科目終末試験解答案

5703 図書館情報技術論 科目終末試験問題集 解答案

書かせる設問が多いのに加えて、教科書で得られる情報では説明が不十分で上滑りになりがちな科目です。 今回もかなり参考書を使用しております。記事最後とコメント欄に挙げておりますので、可能な範囲でご参照ください。(後述Amazon studentに登録されていない方はこちらから。) また、後半の解答作りはばててしまっているので、後日改めてアップさせて頂きたいです。 【追記】 先日Amazonのほしい物リストを作ってみました。 本当にほしいものを厳選していくと、娘に買いたいものばかりになってしまいますね。 多少役に立ったし、お菓子やおもちゃのひとつでも買ってやるか、と応援してくださる方はこちらから。 大変嬉しく運営の励みになります( ˆОˆ ) 図書館情報技術論 テスト問題解答案 1. OSとは、コンピュータを機能・作動させるための基本的なソフトウェアで、これを欠くとコンピュータは単なるハコとなってしまうため、必要なものである(①)。OSが担う管理機能としては、メモリの管理、ファイルの管理、キーボードやマウスなどの入力装置の管理、ディスプレイやプリンタなどの出力装置の管理といった、コンピュータが実際に動くための基本的なものが挙げられる(②)。OSの種類としては、ワークステーションのOSとしてUNIX、また、パソコンのOSとしては、Windows系のOSであるWindows7や、MacintoshのMacOSなどが挙げられる(③)。 2. 数値は、記号の組み合わせから成る、コンピュータ内部におけるデータを表現するための道具のようなものである。一方、数字はそのような数値を用いて表現されるものである。例えば、7ビットASCIIコードにおける数字の2のコンピュータ内部での数値は、2進数であれば0110010、10進数であれば50、16進数であれば32、となる。 3. パソコン同士が種々のデータをやり取りするのを実現するためには、プロトコルと呼ばれる様々な取り決めが必要となる。TCP/IPとは、インターネット上におけるそのようなデータ送受信に関わる一連の取り決めを総称したものである。 HTTPとは、HTMLで書かれたファイルをブラウザで読みだすためのプロトコルであり、これによってWWWページの表示が可能となるのである。 通信プロトコルは一般に階層的に構成され、TCP/IPにおける上位に位置するプロトコルの一つとして、HTTPが存在する。 4. POSシステムはPoint of Salesの略で、販売時点情報管理と呼ばれるものである。商品についているバーコードを読取るとすぐに清算、明細が出ると同時に、どの商品がそのくらい購入されたかが記録、集計されていくシステムである。POSが普及した理由としては、次のものが考えられる。①商品の清算を待つ時間が短縮され、これは客にとってのメリットと言える。②客を待たせる時間が短縮されることは、スーパーマーケットのサービスの向上に資する。③バーコードを読取るので、価格の打ち間違いがなくなる。④商品が清算される都度POSシステムのデータベース上に記憶されるため、リアルタイムで商品の売れ行きが把握できる。⑤スーパーマーケットの本部においても、リアルタイムでどの店舗でどのような商品が売れているのか把握できる。そのデータをもとに商品の注文や配送の指示、各店舗への価格の値引きの指示などを行い、効率的な経営に資する。⑥メーカーにおいても、スーパーマーケットでどれだけの商品がどのくらいの価格で販売されたかを把握でき、他社商品との比較が可能となる。 5. 著作権とは、知的財産権に含まれる権利の一つである。知的財産とは、人の知的活動から生まれた成果物であるが、これらは世の中に公開されて初めてその価値が生まれるものである一方で、模倣やコピーの危険にさらされてしまう。安心して著作物を発表することができるような法律の保護が要求されるため、著作権は必要となるのである。 図書館においては著作権が切れていない資料が多くあり、勝手にコピーをとると著作権に含まれる複製権を侵害することとなってしまう。著作権法第31条の条件を満たすことで、著作権者の許諾なしに複製が可能となるので、図書館においても「調査研究のため」として申告することでコピーが出来る。 上記の条件とはすなわち、①図書館の種類が国立国会図書館、公共図書館、大学図書館、高専図書館、科学技術振興機構などであること、②営利を目的としない事業としての複製、図書館等が所蔵している資料からの複製、利用者の目的が調査研究用の場合は、公表された著作物の一部分の複製物を1人一部に限って提供すること、である。 6. データ、情報、知識はいずれも概念が広く、一義的な定義が難しいものである。これら3つの概念は一般的に、データは事象、現象を記号化したもの、情報が体系化されたものが知識となるとして、データ→情報→知識と順次に昇華していくように関連付けられる。しかしながら、データと情報の区別や情報と知識の区別は論者によって曖昧さが残り、混同して使用される場合や厳密に区別されずに使用される場合が多々あるのが現状である。 7. 図書目録は、従来紙のカードによるもので組織されていたが、近年ではOPACの出現によりデータベース化されている。これによるメリットとしては、次のようなものが挙げられる。①データの入力は、1件につき1回でよい。②データの追加は自由で、書名や著者名などの順番に配慮する必要がない。③コンピュータによって、高速で検索が可能となる。④書名や著者名のみならず、発行者や発行年などの様々な条件で検索することが可能となる。⑤データベースシステムに複数のコンピュータが接続していれば、同時に複数の人が検索可能となる。⑥データの変更・更新といった書き換えが、リアルタイムで可能となる。 8. サーチエンジンとは、インターネット上のウェブページを検索するシステムのことを指す。サーチエンジンの種類には、ディレクトリ型、ロボット型、メタ型などがあり、ウェブページの収集方法や収集したページの整理の仕方などによって分類される。 ロボット型のサーチエンジンが現在の主流となっている。このサーチエンジンの長所としては、①自動的にウェブページを収集するため、ディレクトリ型よりも迅速な検索が可能となること、②同時に、多くのページを網羅的に収集できること、③自由なキーワードで検索が可能となること、の3点が挙げられる。一方で、①ウェブページが誕生、更新、削除されるため、常に最新の状態でデータベース化することが不可能であり、データの再収集の間隔がプログラムによって異なれば、同様の検索においても内容が異なる場合があること、②リンクが張られていないウェブページは収集できないこと、③深層Webは自動収集できないこと、といった短所も挙げられる。 9. 適合度順出力とはWebページ作成者が意図的に検索結果をコントロールできない指標に基づいて、適合度の順位を決めるアルゴリズムによって検索を行うもので、Googleが採用したものである。 初期のロボット型サーチエンジンでは、同一ページ内で当該検索キーワードが出てくる回数が多いものを適合度が高いと判断したり、類語も含めたキーワードの出現回数の多いものを適合度が高いと判断したりしていたが、自らのページを上位にあげたい作成者がこれらのアルゴリズムを利用した。適合度順出力では、WebページのHTMLのリンク機能に着目し、当該Webページが、他のページからリンクされている数を適合度の判断基準とされ、リンクが張られている数が多いほど、検索結果の上位にくるように表示される。これによって、悪意をもったWebページ作成者によるページは自然と淘汰されるのである。 一方で、適合度を決定する要素として一番重要とされるのはリンクの数であるが、その他にも、キーワードの出現位置やページの更新日時、参照履歴、リンク構造なども加味して、サーチエンジンは総合的に判断する。したがって、サーチエンジンによってそれらの考慮要素の重みづけが異なるため、必要に応じて複数のサーチエンジンの使い分けが求められるという問題点も存在する。 10. 情報システムはコンピュータウイルスや不正使用などの様々な脅威にさらされるが、コンピュータには膨大な情報が蓄積されているので、情報が不正に漏れたり、改ざんされたりすることのないように管理する必要がある。そのため、ウイルス対策ソフトを用いるとともに、適正に許可された利用者のみがコンピュータを利用し、情報にアクセスできるようなアクセス管理技術が必要となるのである アクセス管理技術には、ユーザー認証技術とアクセス制御技術の2種類がある。 ユーザー認証技術は、コンピュータを利用しようとする者がシステム利用を許可されたものが否か、また、その者が本人か否かを確認する技術のことで、認証の方法は次の3つがある。①パスワードなど、本人の記憶や本人のみが知っている知識を利用する。②磁気カードやICカードなど、本人だけが所有しているものを利用する。また、暗証番号入力などを組み合わせることもある。③生体認証である静脈認証など、本人の身体的特徴を利用する。 アクセス制御技術には、インターネット経由の不正なアクセスからコンピュータや社内のネットワークを守るファイアウォールと、コンピュータ内のフォルダやファイルへのアクセスを制限するアクセス権設定がある。①ファイアウォールには内部ネットワークの入り口に専用装置として設置するものと、各々のパソコン内にファイアウォールソフトをインストールして対応するパーソナルファイアウォールの2種類がある。その機能としては、フィルタリング機能、外部ネットワークを仲介する機能、アクセスを監視する機能などがある。②アクセス権設定によって、当該利用者にどの範囲までの情報を提供するかを制御できる。 11. 筆者の在住する地域の公共図書館として、名護市立中央図書館がある。名護市立中央図書館ウェブサイトtopページに関して、気づいた点は以下の通りである。 まず、使いやすい点として、topページにカレンダーが掲載されていることが挙げられる。このカレンダーには休館日が色分けされて表示されるとともに、2ヶ月分が並べて掲載されている。また、旧盆などの行事のために早く閉館する日についても、その閉館時間が表記されている。このようなカレンダーが掲載されることによって、利用者の貸出返却の予定、また、図書館利用の予定が立てやすくなるだろう。名護市立中央図書館は、沖縄県北部広域12市町村に含まれる他の市町村に在住する住民も図書貸出利用の対象者としているため、特に遠方からの利用者の便宜を図ることが要請されるであろう。名護市立中央図書館に実際に足を運ぶ以前に、開館日や開館時間をウェブサイト上ですぐに確認できるように準備している点は評価できる。 続いて、使いにくいと感じる点について述べる。名護市立中央図書館ウェブサイトtopページには、ページ左端とページ上部にOPACや詳しい行事カレンダー、移動図書館であるがじまる号に関するページへと移動するリンクが張られている。左端のリンク群と上部のリンク群とで、表記される名前が重複しているものが多数みられる一方で、実際にリンク先に移動すると、同じページに移動するものと別のページに移動するものがある。具体的には、左端リンク群において「行事カレンダー」と表示されているリンクと、上部リンク群において「カレンダー」と表示されているリンクは、両方とも同じリンク先へ移動する。一方で、左端リンク群において「がじまる号!」と表示されているリンク先のページと、上部リンク群で「がじまる号」と表示されているリンク先のページは異なっている。上部リンク群における「がじまる号」のリンク先は、左端リンク群における「がじまる号巡回スケジュール」のリンク先と同じページとなっている。リンク群中の表記をそろえるか、もしくは上部か左端かどちらかだけにリンク群をまとめるなどの工夫が求められるように思われる。今の状態では情報が多すぎて、かえって見づらい印象を受けた。 以上が名護市立中央図書館ウェブサイトtopページを閲覧して気づいた点である。今後、図書館員とコミュニケーションをとっていく過程で、少しずつ意見を伝えてゆきたい。(1008字) 12. リンクリゾルバーとは、適切コピー入手のために、機関において提供可能なサービスを一覧表示して、誘導するシステムと定義できる。図書館においては、自館に所蔵のない文献の複写の依頼を受けた際には、無駄なく適切に複写し、依頼した利用者に提供することが重要となる。その過程としては、自館の文献の所蔵の有無を確実とし、外部に注文をすることが従来においては主流であった。昨今ではインターネットで無料あるいは有料で入手できる場合や、文献の発行元の出版社によって対応が異なる場合もあり、複雑な事情においても無駄な費用をかけずに合理的な優先順位に従って、合法的に文献の適切な複写をするために、リンクリゾルバーの機能を有するソフトが利用される。一般的に、多くの図書館においてはリンクリゾルバーを図書管理システムと連動させて、効率的な文献の入手を行っている。 例として、LXシステムにおけるリンクリゾルバーを挙げる。図書館の利用者は図書館システム上のサービスメニューを見てアクセスし、そのバックにあるサーバーには、自館の所蔵データが蓄積されている。これらは、適宜リソースから最新のメタデータ等を取り込み、利用者の依頼に応じて、自館の利用条件に沿って、正確にリンク先を提案する。(524字) 13. 現在利用されている一般的な図書管理システムは、図書(蔵書)管理システム、検索・貸出・返却システム、情報提供サービスシステム、運用管理システムを基本的で主要なものとして大別することができる。 ①図書管理システム 図書管理システムは、図書の管理業務を行うシステムで、保有する図書のマスター登録が前提となる。日常の図書館業務として、図書購入依頼登録、図書選書登録、図書発注登録などがあり、最終的には図書蔵書登録を兼ねる図書書誌登録がなされて、図書は利用可能となる。その後は図書除籍登録に繋がる。分館など、図書を利用する図書館が複数あり、同じ図書を複数保有する場合においても、図書書誌番号に複数の図書所蔵番号が付き、問題なく管理可能となる。 … Continue reading 5703 図書館情報技術論 科目終末試験問題集 解答案

5710 情報資源組織論 科目終末試験問題集 解答案

「5710 情報資源組織論」の解答は、レポート執筆にあたっても活用できました。 とにかく書かせる問題が多くて、12番のように途中であきらめてしまった問題もあります(笑)。 でも解答は必ずテキスト中にあるので、根気があれば大丈夫です。 私は使用期間平成27年4月~平成29年3月迄の問題集を使用しています。 勉強の方法を書いた記事に試験準備については詳述しておりますが、 webで科目終末試験を受けるにあたって、試験勉強として問題集の解答作りをしています。 今になって再読すると、微妙かな、と思って書き直したい部分もありますが、 試験準備としてどの程度まで詰められたかを含めて参考にしていただけるとよいなと思ったので、受験前までに準備できた状態そのままで載せています。 【追記】 先日Amazonのほしい物リストを作ってみました。 本当にほしいものを厳選していくと、娘に買いたいものばかりになってしまいますね。 多少役に立ったし、お菓子やおもちゃのひとつでも買ってやるか、と応援してくださる方はこちらから。 大変嬉しく運営の励みになります( ˆОˆ ) また、本記事コメント欄において参考になりそうな図書を紹介しております。近大通信で勉強されている方で、Amazon studentに登録されていない方はこちらから登録できるので、図書購入の際にはぜひ登録されるといいと思います。 お急ぎ便の利用やアマゾンパントリーの利用のほか、書籍購入で通常より多くポイントが付くので、勉強されている方にはおすすめです。私も一年間の近畿大学通信学部司書コース在学でかなり得をしました! 情報資源組織論 テスト問題解答 1. 情報資源組織の目的は、情報を検索可能な状態にすることであり、図書館においてはサービスの基盤を形成する点で意義を有する。 思うに、情報は何らかの資料に含まれていることが通常であるが、図書館のように多くの資料を有する場所において自身の求める資料を見つけ出すことは困難を極める。さらに、近年の情報化社会の進展に伴い、大量の情報が氾濫している社会においては、この困難の改善は喫緊の課題であるように思われる。また、求める資料が検索できなければ図書館は機能せず、基本的なサービスも展開できない。 以上より、大量に蓄積されている情報に秩序や構成を与えることで求める情報を検索可能にするものである情報資源組織は、図書館にとって根本的・本質的な意義を有するといえる。 2. 情報資源組織自体を、利用者が資料を検索できる状態にするためのサービスととらえると、技術的・間接的なサービスとして「テクニカルサービス」や「間接サービス」の一つと位置付けられる。 一方で、閲覧サービス、貸出サービス、レファレンスサービスなどは、利用者に対して直接的なサービスとして、「利用者サービス」や「直接サービス」と呼ばれている。 3. 図書館における検索は、①既知資料の検索と、②未知資料の検索に大別しうる。 まず、既知資料検索とは、求める資料が既知のものである場合に、当該資料が図書館に所蔵されているか否かを確認する際に行われる検索のことである。例えば、夏目漱石の『坊っちゃん』という特定の本を検索する場合が該当する。アクセスポイントとしては、タイトルや著者が採用される。 一方、未知資料検索とは、求める資料が未知のもので特定されていない場合に行われる検索のことで、著作に関する検索と主題検索に分類できる。 著作に関する検索とは、ある著者の何らかの資料を求めて行う検索のことである。夏目漱石の著した何らかの本を読みたいと思って行う検索であり、この場合に求められる著作は特定されていない本といえる。 主題検索とは、何らかの内容に関する資料を求めて行う検索のことである。例えば、サッカーに関する本の検索がこれに該当する。この場合、サッカーに関する特定の本の有無を確認する検索ではなく、サッカーに関する何らかの未知の本を利用者は求めていると考えられる。 4. 情報資源組織は2つの方法でなされ、1つは情報資源である資料そのものを組織する方法で、もう1つは情報資源である資料に関する情報を組織する方法である。前者は書架分類法、後者は目録法によってなされるが、目録法に求められる以下の2つの機能によって、書架分類法の弱点が補われる。 ①あらゆる角度からの検索が可能 書架分類法は物としての資料を分類する方法であり、主題やタイトル、著者などアクセスポイントを複数設定しうる場合にも一か所にしか分類できなかった。目録法は資料情報を対象とするので、目録に当該資料の検索のために必要な数だけアクセスポイントを設定することができ、既知資料であれ未知資料であれ、様々な角度からの検索が可能となる。 ②図書館が所蔵する全ての資料が検索可能 書架分類では、検索しうる資料は開架書庫にあるものに限定されざるをえなかったが、目録においては、閲覧中や貸し出し中にも関わらず検索でき、さらに閉架書庫の資料も検索の対象とできる。 5. 『日本目録規則 1987年版』(以下「NCR1987」とする)は、我が国の現行標準目録規則である。記述に関する国際基準としては「国際標準書誌記述」(以下「ISBD」とする)があり、記述に記録すべき多岐にわたる情報を、「エリア」と「エレメント」という概念で整理していた。すなわち、8つのエリアを設定し、各エリアの下に、具体的な記録項目となる複数のエレメントを設定したのである。NCR1987では、ISBDの「エリア」にあたるものを「~に関する事項」と表記し、それぞれの「事項」は「エレメント」にあたるいくつかの要素からなる。具体的には、以下の8つの書誌的事項である。 ①タイトルと責任表示に関する事項 「本タイトル」「資料種別」「並列タイトル」「タイトル関連情報」「責任表示」からなる。「資料種別」は印刷された文字資料以外の資料に対して「[映像資料]」のように資料種別名称を本タイトルに続けて記録するものである。「責任表示」は知的・芸術的内容の創造に関わった個人・団体に関する表示で、共著者を含む著者、編者、訳者など様々な役割のものがこれに該当する。著者標目とは異なり、情報源上の表示をそのまま記録するのが原則であるが、3人以上責任者がいる場合には、最初の1名にとどめるなど、いくつかのルールがある。 ②版に関する事項 主に情報源上の「版表示」を記録する。「改訂版」などのほか、「豪華版」のように内容が同じで外装の異なる版もある。特定の版に関わる責任表示等も記録する場合がある。 ③資料(または刊行方式)に関する事項 ある資料種別に特有の事項を記録するところで、地図であれば縮尺率などを記録する。図書には用いない。 ④出版・頒布に関する事項 通常は「出版地」「出版者」「出版年」などを記録する。版表示とともに、特定版を識別する要素となる。出版年は当該版の最初の発行年を記録する。そのほかに、出版に代えて頒布に関する事項を記録したり、製作に関する事項を併せて記録したりする場合もある。 ⑤形態に関する事項 「数量」、「その他の形態的細目(挿図など)」、「大きさ」、「付属資料」を記録する。図書の場合、基本的に数量はページ数もしくは冊数を、大きさは高さを記録する。付属資料とは、図書の付録のCDなどを指す。 ⑥シリーズに関する事項 書誌階層上で、「上位の書誌レベル」の情報を記録する。具体的には、「シリーズ名」、「シリーズに関する責任表示」と「シリーズ番号」から構成される。 ⑦注記に関する事項 ほかの書誌的事項に収まらない情報を記録する。各書誌的事項に関する補足的情報のほか、本文の言語、書誌的来歴、内容細目などを記録する場合がある。 ⑧標準番号、入手条件に関する事項 標準番号として、図書の場合は国際標準図書番号であるISBNを記録し、入手条件としては、価格などを記録する。 6. 自然語とは、人が自然と思いついた自由な語であるのに対し、統制語とは、使用すべき語や記号が決められ、統制された語のことである。検索を行う際に、両者を用いた場合それぞれのメリットは以下である。 自然語は、検索において統制語では対応できない細かい概念を表す語を求める場合、柔軟に使用できるので、制度が上がることが考えられる。また、統制語が追いついていない新主題に関して検索を行う場合にも、自然語は有効に活用できる。 一方統制語は、検索するにあたって、自由語による検索で生じる、「同義語」や「多義語」による悪影響を排除する上で有効であり、検索における再現率と精度の改善が期待できるのである。 7. 事前結合索引法とは、索引語を語順などで並べて求める資料を検索できるようにする索引法で、一冊の本の巻末にある索引のようなものである。 事後結合索引法とは、並べることを意識せずに索引語を入力して検索できるようにする索引法で、検索エンジンがこの具体例にあたる。 たとえば、当該資料の主題が3つの概念a.教師、b.生徒、c.態度を含み、これを索引によって検索する場合を想定する。事前結合索引法では索引語を並べるため、3つの概念をどのような順で結合するかが問題となる。「教師―生徒―態度」の場合には教師に関わる資料の索引語のあたりに、この資料の索引語は並び、「生徒―教師―態度」の順であれば生徒に関わる資料の索引語のあたりに、この資料の索引語が並ぶのである。一方事後結合索引法においては、キーワードは相互に独立しているので、「生徒」「教師」「態度」の3つの索引語が与えられ、これらをandなどで結合されてシステムに入力されることとなる。この場合、余分な資料まで検索されることが多い。 事前結合索引法と事後結合索引法の差異は、キーワードの結合のタイミングが、検索要求が生じる前か後かにある。 … Continue reading 5710 情報資源組織論 科目終末試験問題集 解答案

5706 情報サービス論 科目終末試験問題集 解答案

「5706」情報サービス論は、テキストからの答え探しをさせる問題が多かったように思います。 私が準備した解答は以下の通りです。 使用期間平成27年4月~平成29年3月迄の問題集を使用しています。 勉強の方法を書いた記事に私の試験準備については詳述しておりますが、 webで科目終末試験を受けるにあたって、試験勉強として問題集の解答作りをしています。 今になって再読すると、微妙かな、と思って書き直したい部分もありますが、 試験準備としてどの程度まで詰められたかを含めて参考にしていただけるとよいなと思ったので、受験前までに準備できた状態そのままで載せています。 【追記】 先日Amazonのほしい物リストを作ってみました。 本当にほしいものを厳選していくと、娘に買いたいものばかりになってしまいますね。 多少役に立ったし、お菓子やおもちゃのひとつでも買ってやるか、と応援してくださる方はこちらから。 大変嬉しく運営の励みになります( ˆОˆ ) 情報サービス論 テスト問題解答案 1. レファレンスサービスとは、利用者の質問に対して適切な資料を提供するサービスのことをいい、参考業務とも言われる。具体的な業務内容は次の通りである。 ①質問の処理 a. 事実事項情報の提供 質問の処理にあたって、図書館員が図書館資料の中から見つけた回答である事実や事項に関する情報を、そのまま質問者に提供することである。 b. 資料情報の提供 資料収集の質問処理をする場合に、求める文献が出ている書誌・索引を用いて提供することをいう。 ②読書相談 知りたいことに関してどのような本を読むべきかを尋ねられた時、文献資料を通して必要なアドバイスを行うものである。 ③相互協力 すべての図書館が協力し合って行う、図書の相互貸借、文献の相互複写、他の図書館を紹介する相互紹介、質問の相互レファレンスなどのことを言う。 ④情報検索 主な情報検索サービスとしては、自館蔵書の情報検索、オンラインデータベースの情報検索CD-ROMデータベースの情報検索などが挙げられる。 ⑤レフェラルサービス 情報・紹介サービス 図書館類縁機関や社会生活に即した相談機関等を直接紹介したり、用意している最新の資料を利用して紹介したりするサービスである。 ⑥カレントウェアネスサービス 個人やグループに対して、特定主題に関する資料を選択して提供するサービスを言う。 2. カレントウェアネスサービスとは、個人やグループに対して、特定主題に関する資料を提供するサービスで、しばしばレファレンスサービスとして展開される。サービスの内容は次のようなものである。 ①ドキュメント・サービス 現在話題や問題になっているテーマを雑誌記事や新聞記事から選択して、特定主題のもとにまとめて配布物等で関係のある利用者に提供するサービスである。近年ではコンピュータを用いて最新情報を抜き出し、リスト化して提供する場合もある。 ②文献照会サービス 利用者が求めていると思われる様々なテーマを取り上げて、その調査に必要な参考図書や参考文献を配布物等の形で紹介し、提供するものである。 ③コンテンツサービス 新着雑誌や各大学から出されている学術紀要の目次をコピーして、特定の利用者に提供するサービスで、いわゆる目次サービスといわれる。カレント雑誌ごとの目次を提供するものと、総目次を提供するものがある。 ④SDIサービス 利用者があらかじめ登録しておいた特定主題に関する書誌、索引誌、抄録誌、データベースなどを利用して、その特定主題に関する図書や雑誌記事論文などを、登録利用者に新規文書情報として適宜提供するもの。 3. ビショップは参考業務について次のように定義した。すなわち、参考業務とは何らかの研究の手助けとして図書館員に与えられるサービスであり、研究それ自体ではない。研究は利用者自らによって行われるもので、そのような調査に従事している利用者に与えられる援助が、参考業務であるといえる。 以上のようなビショップの理論は、レファレンスサービスの性格に関する議論における「保守理論」の集大成と呼ばれる。保守理論は①解答や情報そのものの提供を否定し、②教育的機能を重視し、③媒体的機能を重視するために、図書館技術や知識の経験を重視する考え方である。 4. 自由理論はレファレンスサービスの性格に関して説明する理論のうちのひとつで、ワイアーによって初めて提唱された。ワイアーは従来の保守理論を批判して情報の直接提供の道を開拓し、サミュエルが自由理論をさらに発展させ、体系化した。自由理論の主張は、①図書館員の専門性を尊重し、信頼を前提として、情報を直接提供し、②研究者にとっては情報の入手こそが最も重要であることに配慮し、そして、③提供される情報の適切さの担保のために、主題専門家としての図書館員の存在が必要であることにまとめられる。 5. レファレンスサービスは利用者の質問処理がその仕事であるため、調査前に質問者に質問をして戦略をきめる面接であるレファレンスインタビューは大変重要な役割を担うように思われる。その理由としては、質問者が遠慮がちに質問をしがちであること、或は、大きな概念から質問してくるといった傾向があり、質問者とやりとりを重ねることで質問の本質が理解でき、適切な戦略を立て、的を射た回答を用意できることに繋がるためである。質問者が本当に求めたかった回答を得られなかった場合の失望は図書館に対する信頼の減退に直結してしまうので、レファレンスインタビューを通じて質問の本質を見抜くことが重要なのである。 レファレンスインタビューでは、必ず確認すべき事項として、次のものを挙げる。すなわち、①正確なテーマ範囲の確認、②学習体験の確認、③資料の種類の確認、④時系列の範囲の確認の4点である。 6. レファレンスサービスの仕事は、直接的業務と間接的業務の2つに区分することができる。間接業務は、利用者に対して直接提供する業務ではないが、直接的業務を支える事前・事後の仕事であり、具体的には以下5点にまとめられる。 ①レファレンスコレクションの構築 日ごろからレファレンスツールの比較研究を行い、その知識をもとにレファレンスコレクションの選定に参加する。体系的、組織的にレファレンスコレクションを構築し、充実させる働きである。 ②レファレンスネットワークづくり 他の図書館と互いに図書館資料を利用できる相互協力制度のためのネットワーク作りがある。相互協力するにあたっては、公式なネットワークのみならず、非公式の人的ネットワークも重要なものである。 ③補助ツールの作成 補助ツールとは自館のレファレンス質問の傾向に合わせて、参考図書では不十分と思われる部分をカバーするために独自に作成されるものである。 ④レファレンス統計 統計やアンケート調査を用いて、レファレンス利用者の傾向性を数値的に把握し、レファレンス活動の今後の発展のために戦略や戦術に役立てる働きである。 ⑤レファレンス記録・保存・事例研究・分析 レファレンスの記録や保存、また、それらを利用した事例研究や質問分析の働きである。 7. レファレンス業務の実施形態は、①機能別組織、②主題別組織、③資料別組織、④利用者別組織、⑤混合組織の5種類が挙げられる。以下で詳細を述べる。 ①機能別組織 総務、整理、運用などといった、図書館の基本機能によって組織が構成される形態。 … Continue reading 5706 情報サービス論 科目終末試験問題集 解答案